犬猫豆知識予備校~♪

犬や猫の飼い主さん!日頃の飼い方で悩んでいませんか?このブログではペットショップで働いた経験のある管理人が色々な豆知識を披露します。

猫のお産でトラブルになった時の対処方法

ネコを飼っているといろいろな悩みが増えますが、その中の一つにはメス猫の場合には妊娠、出産があります。でも、必ずしもそれが順調にいくとは限りません。ここではお産でトラブルがあった時の対処について見ていきましょう。


・難産の時には
 お産の軽いネコの場合は自分で子猫を生んで、胎盤も全部食べて自分で始末しますから飼い主は何をする事はありません。難産には適当な陣痛が4時間続いているのに1子も生まれてこない。第1子出産後、4時間から6時間しても次の胎児が生まれてこない。母ネコが弱り、しきりに排尿するなどの3つのケースが考えられます。母ネコの様子を見て獣医師さんに連絡しておくと良いでしょう。


・逆子
 後ろ足から出てくる逆子ですが、ネコには比較的なんでもなく生まれてくる事がよくあります。ひとまずは様子を見ましょう。もし、後ろ足を出したままなかなか出てこない時は外に出た子ネコの背中にそっと指をあてて、体をお腹の方に少し曲げてやると出てきやすいです。その時の注意点としては羊膜を破らないように気をつけてあげてください。


・仮死状態でもあきらめない
 子ネコは羊膜を破られると、呼吸をはじめてう産声を上げます。そこで、もしも産声を上げないのなら仮死状態であると判断できます。羊水が喉に詰まっている可能性があるので、口の中に指を入れて泡を取り除いてあげます。それでも呼吸をしないのなら、子ネコを仰向けにし手のひらで包んで、頭を外側へ向けて軽く2,3回振ってあげましょう。この時に首の骨が折れないように頭を指で固定する必要があります。それでもダメな時には人肌のお湯に入れてから胸からお腹にかけてマッサージを続けます。すると鼻や口から泡が出てきますから、頭を固定して2,3回振ってあげましょう。これを繰り返してください。四肢が少しでも動くうちは息を吹き返す可能性がありますから、あきらめないで根気よく行いましょう。


・母ネコの自覚がない
 ネコは本来上手に生みますが、まれにネコを産んでも産みっぱなしで後の処置を全然しないネコもいます。そんな時には羊膜ごと母ネコの前において、母性本能を刺激しますが、それでも反応が無いネコもいますから、そんな時は人間が産婆役をしなければなりません。まず、羊膜を爪で破ってぬるま湯に浸したガーゼで鼻の周りの羊水をぬぐいます。呼吸し始めたらへその緒を糸で縛って血行がとまったら消毒したハサミで子ネコの体から3,4cmの所を切ります。もう一度、子ネコを母親の目の前に置いて体を舐めさせて胎盤も食べさせます。これでも反応がないのなら、清潔なタオルで子ネコの体を手早くふいて、体温が落ちないように暖かところで乾燥させます。あなたのネコがメスネコの場合には手術でもしていない限り妊娠する可能性はあります。普通ネコは出産上手ではありますが、すべてがうまくいくとは限りませんし、子ネコを産んでも母ネコがしらんぷりという事もあります。飼い主のあなたが子ネコの命もしっかり守ってあげなければならないのですから、お産にトラブルがあった時の対処方法は知っておきましょう。